女性中心にブドウ棚づくり

JAグリーン長野
パイプを運ぶゴトーファーム職員
パイプを運ぶゴトーファーム職員

JAグリーン長野管内で水稲や小麦などを大規模に栽培する、農事組合法人ゴトーファームは、「ブドウ」栽培を導入する。売上の拡大による社員の時給向上とこれによる雇用の創出につなげる考えだ。
同社は過去に加工用ブドウを栽培したことがあるが、「種なし品種」の栽培は初の試み。ほ場は、長野市篠ノ井塩崎の同社近くに50アールを確保した。
ブドウ棚の新設にあたり工賃削減をめざし、基礎部分や固定などの力のいる作業、重機を使用する作業は、業者や男性社員が行うものの、設置作業の多くを同社の女性社員が担った。11月24日から基礎より上部分、パイプの設置・固定の作業を開始。25日には5人の女性社員と、後藤社長、生産者仲間1人が作業に当たった。女性社員は、10kg以上の単管パイプを運んで設置場所に置き、基礎にパイプを立て、測量機で水平・高さを測った位置にクランプをインパクトレンチで固定。力を合わせてパイプを持ち上げ、1.8メートルの高さで単管をつなげ、固定した。後藤貴史社長は、「設置には単純作業も多く、自社でやることで、工賃は半分から3分の1に抑えられる。大豆の収穫作業と被っているなかで、何より女性がよく活躍してくれている」と女性の活躍を称えた。設置作業は約10日ほどで終える予定という。
同社では、「シャインマスカット」や「ナガノパープル」など、JAの振興品種の苗木を確保。市場や消費者需要の高いブドウ栽培により、さらなる経営基盤の拡大につなげていく。

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