品質統一を再確認

JAグリーン長野
品質検査を行う生産者
品質検査を行う生産者

JAグリーン長野えのきたけ部会は11月25日、長野市篠ノ井の営農センターで、品質検査と目揃会を開催した。きのこの最需要期に合わせ、生産者間の品質統一を目指したもの。出荷規格の再確認と生産意欲の向上にもつなげている。
品質検査では、8戸の生産者から出荷された包装済みのえのきたけ200gと100gを、出荷者名を伏せて1箱分(200g1箱=30パック、100g1箱=50パック入り)を並べ、目揃会に出席した生産者とJA職員が、8項目(包装、色沢、傘形状・大きさ、傘揃い、茎太さ・形状、茎揃い、水分、株元処理)を5段階(極めて良い~極めて悪い)の40点満点で点数付け。1袋ずつの見栄えや箱全体としての品質を総合的に評価した。結果は、各戸とも、標準から良い評価となり品質もそろってきているが、一部水分過多のもの、傘の大きさにばらつきがあったものも見られた。結果を受け、JA職員は、改めて、芽出し時から生育管理中の湿度や温度管理の徹底、また、異物混入防止について、各戸の従業員まで含んだ周知・管理の徹底を呼び掛けた。
また、目揃会では、10月に行った「低コストダンボール」の実証実験の結果と導入についても協議。輸送業者や市場からの不備の報告はなかったことから、現状のダンボール在庫が終わり次第、切り替えることを同意した。山崎圭次部会長は「生産者の努力により品質もそろってきている。さらに品質を高め、グリーン長野のえのきたけの有利販売につなげていきたい」と意欲を示した。
全国的な野菜の豊作安値傾向により、えのきたけを含むきのこ売り場が狭いなか、JAでは年末商談などに積極的に取り組み、売り場・取引の拡大による価格向上へ、PR・交渉をすすめている。あわせて、原油高による資材費の高騰も懸念されるなか、対応策の検討もすすめ、生産者の経営の維持を支援する考えだ。

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