初めての寒天料理講座/諏訪市ブロック

JA信州諏訪
矢木さん(右)から、寒天が入ったハンバーグのつくり方を学ぶ部員
矢木さん(右)から、寒天が入ったハンバーグのつくり方を学ぶ部員

JA信州諏訪女性部諏訪市ブロックは11月24日、諏訪市の諏訪中央支所で寒天料理教室を開いた。部員21人が参加。身体にやさしいアレンジレシピを学び、地元の特産品への理解を深めた。
同ブロックの料理講習会は2年ぶりで、寒天を扱うのは初めて。部員が「来年の御柱祭で、天寄せをつくる家庭も多くあると思う。寒天のおいしい調理方法を教わってみたい」と提案したことがきっかけで、企画した。講師は、諏訪市の寒天生産、販売・小売業「有限会社イリセン」代表取締役の茅野(ちの)文法(ふみのり)さんと茅野市のフードセラピスト矢木ゆきえさんを招いた。
矢木さんは、寒天のアレンジレシピ「天寄せ」「寒天入りハンバーグ」「ニンジンのラペ」「アジアン風寒天サラダ」の調理方法を実演。また、「地元の旬の食品や伝統食が身体によい」という意味の「身土不二(しんどふじ)」という四字熟語を紹介し、「諏訪地方でつくられる寒天を食べることは、私たちの身体にとても良い。ぜひいろんな料理に使ってほしい」と話した。
茅野さんは、諏訪地方の寒天づくりの現況を説明。100年前は200戸ほど生産していたが、後継者不足や温暖化の影響で、現在は10戸ほどだといい、「寒天は、県外からの注目度は高いが、地元ではあまり知られていない。ぜひ日頃の食卓に活用してもらい、魅力を発信してもらえればうれしい」と呼びかけた。
部員は、講師の話を熱心に聴き、メモを取ったり、質問したりしていた。できあがった料理は、皆で分け合い、各家庭に持ち帰った。
岩波正枝副ブロック長は「寒天は天寄せしかつくったことがなかったが、今日はいろんなレシピをたくさん教わった。1品ずつ家でつくってみたい」と振り返った。

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