上伊那農業経営講座が開講/実践に向けた知識の習得へ/JA上伊那、上伊那農業農村支援センター

JA上伊那
簿記の重要性を説明する高橋さん
簿記の重要性を説明する高橋さん

JA上伊那と上伊那農業農村支援センターは11月17日、伊那市狐島にある同JA本所で上伊那農業経営講座を開講した。複式農業簿記の初心者が対象で、今年は14人が受講。12月まで全6回の講義を計画している。
この講座は自らの経営での活用に向け、基礎的な知識を習得することが目的。複式農業簿記の基礎から決算書の作成までを学ぶほか経営管理、経営計画などを習得する。6回目の講義では実際にJA長野県グループの「ソリマチWeb農業簿記」の体験を予定。所得に基づいた正しい税務申告や、自らの経営分析能力の向上などを目指す。
開講式後、1回目の講義では長野県農政部農業技術課の副主任専門技術員を務める高橋達男さんを講師に、農業経営の基本を学んだ。高橋さんは「記帳は農業技術の成果を金額で表現すること。経営状態を確認するための良い手段になる」と簿記の重要性を説明。受講生はメモを取りながら話に耳を傾けた。
この講座に参加した宮澤岳徳さん(43)は「今回の講座で簿記の基本的なところから確認し、活用できるようにしていきたい」と話した。

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