各専門部会で花き反省検討会/JA信州諏訪花き専門委員会

JA信州諏訪
今年度を振り返り、来年度に向け意志統一を図ったトルコギキョウ部会の反省検討会
今年度を振り返り、来年度に向け意志統一を図ったトルコギキョウ部会の反省検討会

JA信州諏訪花き専門委員会は11月12~26日、各専門部会で花き反省検討会を開いている。今年度の生産・販売経過を振り返って意見交換を行い、来年度に向け意志統一を図る。
同委員会には、きく、カーネーション、スターチス、トルコギキョウ、宿根カスミ草、りんどう、アルストロメリアの7つの専門部会がある。反省検討会は例年、専門部会合同で行うが、新型コロナ感染拡大状況を鑑みて、今年度から専門部会ごとにWEB会議形式で行っている。
16日、富士見町のJA会館ふじみでトルコギキョウ部会が行った。部会員18人と小松八郎組合長ほか役職員12人が出席し、JA全農長野や各市場の担当者10人がWEBで参加した。
今年度のトルコギキョウの共選出荷販売実績は10月末現在、出荷数量5万2,359ケース(前年対比102%)、販売金額3億7,377万1,820円(前年対比104%)。
生育は、天候不順の影響を強く受けた1年だった。降雨や日照不足が影響し、初出荷は例年より3日遅い7月5日。8月以降は高温による集中開花で、花弁の劣化や切り遅れが発生した。9~10月は気温が低下し、カビや花シミなどの被害もあった。
市場からは「天候が優れないなか、安定した生産をいただき、ありがたかった。お客様からは、JA信州諏訪のトルコギキョウは扱いやすいとの声をいただいている」「作付け面積を確保し、出荷量を増加してほしい」という要望があった。
意見交換では、生産者が「『この時期にこの品種の需要が高い』という情報はあるか」と質問。各市場担当者が、特定の季節に人気となる品種や、年間通して高い需要のある色などを回答し、「来年以降の作付けの参考にしてほしい」と呼びかけた。
日達清彦委員長は「異常気象に大きく左右され、品質面では大変苦労したが、高単価に救われた1年だった。皆さんの意見を参考にして、次年度に向けて進んでいきたい」と話していた。

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