長野県りんごの味求めて

JAグリーン長野
真剣にりんご収穫(長野市篠ノ井、11月20日)
真剣にりんご収穫(長野市篠ノ井、11月20日)

JAグリーン長野と長野市篠ノ井有旅のリンゴ農家による有旅ビュウーりんごオーナー実行委員会は11月20日・21日、リンゴオーナーの収穫作業を行った。今年で22年目。近年3園の園主が管理作業を担っていたが、一人が高齢を理由に辞退し、今年は2園主による2園で開催。県内外67組84本の予約を受けた。新型コロナウイルス対策を講じ、両日とも各組の来園時間を調整し、来園者の理解・協力を得ながら開催した。
オーナーは、園主から収穫カゴや脚立、コンテナを借りて作業を開始。栃木県から今年で5度目、3世代で来園した40代の女性は、「こちらのリンゴを食べてから、スーパーでリンゴが買えなくなったほどおいしい。これからもぜひ続けたい」と目を輝かせ、1個1個丁寧に収穫をしていた。また、埼玉県から来た60代の女性は、「コロナで孫たちを連れて来られなかったが、おいしいリンゴを収穫して届け、来年はぜひ家族みんなで来たい」と話した。
園主の田島敬久さんは、「思っていたよりも着果は良い状態でオーナーの皆さんを迎えられた。この制度の跡継ぎの確保など、課題もあるが、オーナーの皆さんに喜んでいただけるように、減農薬にこだわり、りんごの木の仕立て方の更新などをしながら、続けていければ良い」と話した。
今年は、春先の低温・凍霜害により、同JA管内のリンゴは着果量や品質に大きな影響が発生し、JAへの出荷数量は各品種とも前年の60%ほどと非常に厳しい年。オーナー園は比較的被害は少なく済み、園主は樹ごとの品質や着果量の差が出ないよう、摘果や病害虫対策などの丁寧な管理作業を進め、来園者からの評価も上々だ。
JAでは、引き続き園主と連携し、オーナー制度の維持・運営に努めていきたい考えだ。

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