大豆の収穫本格化

JAグリーン長野
コンバインで大豆の収穫をすすめるファーマーズ松代
コンバインで大豆の収穫をすすめるファーマーズ松代

JAグリーン長野管内で11月中旬、「大豆」の収穫作業が始まった。大豆は、主に集落営農組織や農業法人が積極的に栽培。地域の遊休農地対策や団体の経営安定に寄与している。
長野市松代町を拠点にする集落営農組織・営農生産組合「ファーマーズ松代」は11月17日に大豆を初収穫。昨年冬に立ち上げた同組織としては、初の大豆栽培。ネギ農家で組合員の一人松木洋史さんが、連作障害の防止に穀物を導入したいと検討していたこと、遊休農地対策等を含め、大豆栽培を拡大したいと考えた組合の意見が一致し、松木さんの2ヘクタールのほ場を含む農地6ヘクタールに、麦の刈り取り後に大豆を播種した。
作業は、組合で導入した70馬力の汎用コンバイン(刈幅2メートル)で収穫。初日・2日目の機械オペレーターは塚本組合長が担当したが、大豆栽培と同機の活用は初で、麦や米との違いも大きく、初日こそ操作・調整に苦労し、約70アール。18日には操作に慣れ、午前で約50アールと、順調に刈り取った。塚本組合長によると、収量は心配していたほど落ちず、まずまずの出来と安堵。刈り取り作業は1週間ほどで終了予定だ。松木さんは、今回刈り取った後の畑にネギを定植する予定。「大豆の葉や殻などがいい栄養にもなるというので、いいネギができればいい」と期待を寄せる。
組合には、台風19号を機に畑を辞めた人などからの借地も多い。塚本組合長は「耕作放棄地が増えて地域の畑を荒れないように、戦略作物の大豆や麦などを作って、メンバーの収益確保にもつなげていきたい」と抱負を述べる。収穫した大豆は全量JA出荷を予定しているという。
JAでは、引き続き、地域の集落営農組織や法人との連携を図り、遊休農地・耕作放棄地対策につなげていきたい考えだ。

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