定年・花栽培初心者にユーカリを

JAグリーン長野
ユーカリの栽培方法を説明
ユーカリの栽培方法を説明

JAグリーン長野が定年帰農者や新規就農者、農業に興味を持つ人を対象に開く「グリーン農業講座」を11月14日、長野市篠ノ井の「ユーカリ」ほ場で開催した。受講生4人が出席。花き担当営農技術員が、品目・栽培の特徴や栽培管理・収穫についてを説明した。
ユーカリは、他の花き品目に比べて手間がかからず、花き栽培初心者にも挑戦しやすい。会場は30年ほど前からユーカリ栽培を導入した住宅街の一角のほ場。定植方法を工夫し、狭い範囲でも植えられること、肥料も少なく、農薬散布回数も少なく住宅街でも栽培が可能であることなどを営農技術員が説明。また、中山間地の農地や遊休農地の有効活用にも向き、晩秋から翌春の仕事・収入源の確保にもなることも伝えた。
受講生からは、果樹園の跡地利用にしたい、空いている農地で栽培したいなど、栽培に前向きな様子で、栽培や収穫作業に関する多数の質問が寄せられた。受講生の一人は「ぜひ栽培したいので指導をお願いしたい」と話した。
JAでは、現在花き部会員75人が栽培に取り組む。原産地(オーストラリア)の火災の影響により、種苗の数量が限られているなか、現在、花き部会員や共選出荷を目的とする生産者に推進し、さらなる面積拡大につなげたい考え。出荷は11月から本格化し、年内はクリスマスや年末年始需要、また、都会の「ナチュラル(グリーン)ブーム」需要にあわせ、出荷量を調整しながら、コンスタントな出荷で安定価格販売を目指している。

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