好天で豊作 ファンから注文殺到

JAあづみ
牧大根を収穫するプロジェクトメンバーら
牧大根を収穫するプロジェクトメンバーら

「県の伝統野菜」に認定されている「牧大根」(信州地大根)の普及に取り組むJAあづみ女性部西穂高支部の「牧大根プロジェクト」は15日、安曇野市穂高牧の約23アールの畑で牧大根を収穫した。プロジェクトメンバーら25人が、次々に引き抜いた牧大根を大きさごとに分け、10本ずつ紐で束ねていった。
21年産は9.10月の好天により病害虫が少なく順調に生育し、昨年よりも1000本多い8000本を収穫した。県内各地の購入希望者から問い合わせが殺到しており、これまでに約4000本の注文を受けている。収穫翌日には、畑で1束(=10本)500円(税込)で販売する。
「牧大根」は県の「信州の伝統野菜」に認定されている大根。長さ20㌢ほどで先端に行くほど太くなる独特な形をしている。通常のダイコンに比べて肉質が緻密で硬く、漬物にすると独特の歯応えと甘みある。
同プロジェクトは、明治時代から地域で親しまれてきた「牧大根」を次代に伝えようと2006年に設立。「牧大根」を栽培し、生の大根や手作りの漬物を販売している。
11月20日頃から牧大根を使った漬物作りに取りかかる。12月20頃から安曇野うんめえ漬けの「しょうゆ漬け」を、来年の1月下旬から2月上旬から「ぬか漬け」を同市の大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジ里」や「ファミリーマート烏川店」などで販売する予定だ。
降籏房子代表は「今年も多くのファンの方から注文をいただきありがたい。パリパリとした食感がクセになる大根をごはんやお茶うけのお供として楽しんでもらえたら嬉しい」と笑顔で話した。

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