小麦づくりから農業の大切さを伝えたい 女性部喬木支部「Spica」の食育活動

JAみなみ信州
まっすぐ前を向いて 小麦の種まき作業
まっすぐ前を向いて 小麦の種まき作業

JAみなみ信州女性部喬木支部のフレッシュミズグループ「Spica(スピカ)」は、4日喬木村の喬木第一小学校5年生を対象に、同校近くのおよそ8アールの圃場で小麦の種まき体験を行った。
スピカは「自分で作った小麦でパンを作りたい」と同村のメンバーが集まり8年前に遊休農地を活動した小麦栽培を始め、現在は安全安心な小麦粉を多くの人にも食べてもらいたいとAコープたかぎ店でも販売する一方、子供たちにも食べること、作ることの大切さや大変さを伝えたいと地元保育園や小学校で食育活動も続けている。
スピカが行う同小学校で行う食育は一昨年まではピザづくりの調理実習のみだったが、同校近くの遊休農地を借りることが出来たことから同校に相談し、昨年から“育てる”から“食べる”ことまで一年を通した食育活動を行っている。
スピカ代表の橋本裕香代表は「普段の食事でも口にすることの多い小麦を通して、農業の大切さを伝えていきたい。種まきから始まる一つひとつの作業を体験してもらい、安全安心な農産物づくりの大変さと収穫した時の喜び、食べたときの感動などたくさんのことを感じてもらい、大人になってもこの地域を誇りに感じていてもらいたい」と話した。
この日は、参加した同校5年生2クラスの56人は、あらかじめ耕された圃場で1人ひとり播種機を使った小麦の種まきを体験した。畑の両端に分かれた児童は、まっすぐに種まきができるよう手を挙げ「前を向いて」「曲がったよ」と声を掛けあいながら、およそ30分作業を行った。作業を終えた児童は「でこぼこの土の上をまっすぐに進むことが難しかった。収穫のときにはどのくらい伸びるのかな」などと話した。
5年1組担任の大平昭史教諭は「食べる機会の多い小麦を作る貴重な体験をさせてもらえありがたい。今年作ったお米との違いも比べられたらいい学びになる。食や農業に興味を持ってらえるようにスピカの皆さんに協力してもらいながら楽しんで作業を行っていきたい」と話した。
今後、年明けの麦踏み、春先に草取りを行い、6月の収穫を目指し取り組んでいく。

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