完熟収穫にこだわる人気のりんご「サンふじ」の選果始まる

JAみなみ信州
選果が始まった「サンふじ」
選果が始まった「サンふじ」

JAみなみ信州は5日、松川町の同JA松川インター選果場でりんご「サンふじ」の出荷を始めた。昨年より2日早いスタートとなった。「サンふじ」は同JA主力品種で、完熟させて収穫するため市場評価も高い。同JAで生産するりんごの中でも特に甘味と酸味のバランスが良くジューシー、シャキっとした食感が人気のりんご。寒さが深まる11月下旬頃からは熟度が進むことで蜜が入り、より美味しさが増す。同JA直売所でも人気が高く、県内外から「サンふじ」を求めて多くの客が来店する。
この日は松川町、高森町、豊丘村、喬木村から集まった2.7トンを選果し、同JA直売所へ出荷した。10日から関東、中京、関西、九州の市場へと広く出荷し12月中旬までの出荷を予定している。同JA営農部によると、今年の「サンふじ」の生育は若干サビが見られるものの、味や品質に大きな影響はなく順調に進んでいる。収穫直前に冷え込みが強まったことで着色も進み上々の仕上がりだという。同JAでは今年のりんご全体の出荷量を1,635トン(前年比105.1%)と見込み、「サンふじ」についても600トン(前年比102.3%)を見込んでいる。
同JAりんごチーフの今井悠哉主任は「夏の猛暑や長雨を乗り越えてきたおいしいサンふじをぜひ多くの人に味わってほしい。市場での評価にも期待ができるので生産者にはたくさん出荷してもらいたい」と話した。

MENU