ハナマンテン播種作業/農地や集落の景観を守る

JA上伊那
播種作業を行う作業員
播種作業を行う作業員

JA上伊那管内で小麦「ハナマンテン」の播種作業が始まった。「ハナマンテン」は麺やパンなどの加工に最適な超強力粉タイプの硬質小麦。現在、同JAではこの特徴を活かし「伊那華のシリーズ」として、うどんやワッフルなどに使用している。
伊那市富県にある農事組合法人南福地ファームでは10月24日~28日にかけて播種作業を行った。同法人では約8ヘクタールの圃場へ播種。小麦は転作作物のひとつで地域の農地や集落の景観を守るためにも栽培に力を入れている。同法人では耕起や肥料散布、播種、鎮圧、除草剤散布の5つが一度で行えるロータリーシーダーを使い作業を行った。
同法人の牛山喜文組合長(74)は「早く播種しすぎると、春先に霜で穂がやられてしまう。播種時期の見極めが大切」と話した。
管内では10月15日から播種作業が始まっており、11月末まで続く予定。今年は上伊那管内で作付面積約230ヘクタールを計画している。同JAでは来年の播種から、霜の影響を受けにくい品種への切り替えを計画しているため、「ハナマンテン」の栽培は今年が最後となる。

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