いよいよ今年の「市田柿」収穫始まる 担い手研修生が挑戦

JAみなみ信州
市田柿の収穫をする担い手研修生
市田柿の収穫をする担い手研修生

JAみなみ信州と飯田下伊那14市町村とが連携して行う南信州・担い手就農研修制度の研修生は28日、下伊那郡高森町の圃場で今年の市田柿の収穫作業を開始した。研修2年目の4期生3人と1年目の3期生4人が、1人1本ずつ割り当てられこれまで年間を通して管理してきた柿の木の収穫作業を行った。
研修2年目の板敷樹人さん(29)は「2年目の今年はテストをかねて摘果を思い切ってたくさんしてみたが、出来上がった柿が思ったより小ぶりでまだ摘果が足りなかった。これは研修だから大胆にできること。独立したら研修を生かしてとにかく収入になる農業をしたい」と意気込んだ。
研修1年目の吉田竜也さん(44)は「今年は年間の流れを学んで教わることを吸収する1年だった。来年は今年の反省と復習をしながら、圃場探しも含めて就農に向けて新たな目標を持って取り組んでいきたい」と話した。
指導にあたっている同JA営農部営農企画課の田中廣彦さんは「研修中はどんどん挑戦して失敗して、自分の目指す柿栽培を掴んで欲しい。これからも就農して地域に根付いてもらえるようサポートしていく」と話した。
同研修制度は同JAの推奨品目である市田柿ときゅうりの複合栽培研修で、2年後に独立就農を目指している。同JAでは収穫・加工のピークを11月第1週とし、24日頃からの出荷を予定している。

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