社会に巣立つ高校生へ郷土食を伝える

JAみなみ信州
女性部に指導を受け、郷土料理を作る高校生
女性部に指導を受け、郷土料理を作る高校生

JAみなみ信州女性部は、飯田市上郷の飯田女子高校生徒へ郷土食を伝える授業を初めて行った。同校3年生を対象に4つのクラスごと10月下旬の4日間行い、本会役員とエプロンサポーターが講師を務めた。同校ではこれまでも地域の方々を講師に、地元に伝わる郷土食づくりの実習授業を行ってきており、今年度は郷土料理に加え地元農産物を使った料理を教わろうと同女性部に講師依頼があり、女性部が地元食材や栄養にこだわったレシピを考案。生徒は三食おはぎ、高野豆腐の卵とじ、豚汁、きのこの浅漬けの4品を作り、試食までをおよそ2時間の授業で行い、郷土の味を学んだ。
25日、事前に調理工程別に分担を決め授業を行った3年4組の生徒30人は女性部らに調理技術指導を受けながら調理を行った。生徒は講師と交流しながら手際よく調理を行っていたが、おはぎづくりは初めての生徒も多くつぶした米をあんこで上手に包む作業に苦労する場面もあった。
調理を終えた田仲史奈さん(18)は「おはぎは形を整えたり分量を均等に分けるところなど難しかったが美味しそうに出来上がり満足です。またつくってみたい」と話した。
同女性部の鳴海裕子副部長は「これから大人になっていく皆さんには、普段からどんどん料理にチャレンジしてもらいたい。郷土料理は頻繁に作るものではないが、知ってもらい興味を持ってもらえたらうれしい。若い人たちに直接伝えさせてもらえ、良い経験になりました」と話した。
家庭科担当の忠地真由教諭は「地域を巣立つ生徒もいる中、郷土食に触れる機会は大切な機会です。地域の方に教えてもらう郷土料理では教わりながら様々なことを学べるので、これからにしっかり生かしてもらいたい」と話した。

MENU