地域に支えられて 郷土料理「五平餅」づくり

JAみなみ信州
JA女性部メンバーに教わり五平餅を作る児童ら
JA女性部メンバーに教わり五平餅を作る児童ら

下伊那郡阿智村の阿智第一小学校5年生24人は25日、同校家庭科室でJAみなみ信州女性部阿智支部役員2人とエプロンサポーター2人の指導を受けて郷土食の五平餅づくりを行った。
新型コロナの影響で例年行っていた収穫祭の代わりにと、昨年初めてJA女性部と五平餅づくりを行い好評だったことから、今年も同JA女性部が講師に招かれた。この日五平餅に使った米は同校5年生が作り、先日収穫したばかりの新米。同JA阿智水稲育苗センターでも苗の提供や育苗センターの見学を受け入れるなど米づくりを支援してきた。
この日は「五平餅パーティー感謝の会」と題して米づくりを通してお世話になった方などを招いた。児童らは1人2本ずつ名前を書いた串を用意し、ガス釜で炊きすりつぶした米を手で串に巻付けて伸ばし、板のようにした「板五平」を作った。およそ90本の五平餅を炭で焼き、クルミがたっぷり入ったタレの香ばしい香りが広がった。児童らは女性部のメンバーのサポートを受けて友だちと協力しながら楽しく調理をした。
同校5年生担当の太田五十鈴教諭は「今年の春頃から計画を進めてきて、こうして五平餅づくりができてJA女性部のみなさんには感謝しかありません。地域の方と交流しながら郷土食に触れ、子供たちにとって特別な経験になった」と感謝を述べた。
同支部の櫻井幸恵支部長は「自分たちが育てたお米で作った五平餅はとてもおいしく感じてもらえたと思う。食と農の大切さを実感してもらえたらうれしい」と話した。
この日使った串は地元の食事処「門前屋」で手作りされたものを使用し、焼き機を無償で提供してもらった。使う食材や焼き炭も地域産にこだわり郷土料理作りを楽しんだ。

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