小麦栽培から繋ぐピザづくり JA女性部フレミズグループの食育活動

JAみなみ信州
スピカメンバーの指導を受けピザづくりを行う喬木第一小六年生
スピカメンバーの指導を受けピザづくりを行う喬木第一小六年生

JAみなみ信州女性部喬木支部のフレッシュイズグループ「Spica(スピカ)」は、26日喬木村第一小学校で、昨年の小麦種まきからスタートした食育活動の最終回となる、生地から作るピザづくりの食育を行った。
スピカが行う同校での食育は8年目で、普段様々な食事で使われている小麦粉から食と農を児童に学んでもらおうとピザづくりを行っている。スピカは地域の遊休農地を活用し小麦づくりを行っているグループで、今年度は同校では初めてとなる種まきや麦踏み、麦刈りなど小麦づくりの農業体験もはじめ、これまで以上に児童に感じ取ってもらう食育にしようと取り組みを広めている。
この日は、同校6年生46人がクラス毎に分かれ調理実習を行い、スピカのメンバー6人のほか、同支部役員、JA職員、喬木村、南信州農業農村支援センター職員らが支援した。
この日は、トマトやピーマン、玉ねぎ、じゃがいもは同村内で、ぶなしめじも同JA管内で栽培されたものと使用する食材にもこだわり、この地域で様々な農畜産物が栽培されていることも児童に伝えた。
児童は1年を通して行った小麦づくりの振り返りや、小麦粉の種類などを学んだあと、3から4人で1グループになった児童は、ピザソースとカレー味の2種類のピザを作り、フライパンとドラム缶窯でそれぞれ焼き上げた。
6年1組担任の福澤俊幸教諭は「5年生秋の小麦栽培からお世話になった授業も、みんなでピザを作って食べることができ、良い経験になった。食べるために様々な苦労があることを感じてもらいたい」と話した。
出来立てのピザを味わった児童は「売っているようなきれいな円形にはならなかったけど、すごくおいしかった。簡単だったので、また作ってみたい」と話した。
同グループの清水純子さんは「今年は小学校のみんなと作った小麦が病気になってしまい食べることができず残念だったが、農業の大変さもわかってもらえたと思う。学校や地域の多くの方に支えられて、地域の子供たちに伝える食育活動ができありがたい。これからも益々頑張っていきたい」と話した。
同グループは11月上旬には、同校5年生とともに行う小麦の種まきを予定する。

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