市場でリンゴ「サンふじ」PR 初せり特秀12万円

JAあづみ
「サンふじ」の出来栄えをPRする千國茂組合長と仲卸業者ら
「サンふじ」の出来栄えをPRする千國茂組合長と仲卸業者ら

JAあづみは1日、同JAのリンゴの主力品種「サンふじ」の出荷最盛に向け、トップセールスを行った。松本市公設地方卸売市場長印松本支社のせり場では、千國茂代表理事組合長やJAあづみりんご部会の二村賢二(64)部会長が市場関係者や仲卸業者ら約30人に2021年産の出来栄えをPRした。
千國組合長は「春先の凍霜害の影響により昨年ほどの数量は見込めないものの、その後の好天により中身には自信を持っている。産地市場として、生産者に元気を分けていただきたい。12月まで最善を尽くして出荷を続ける」と力強く述べ、安曇野産リンゴを通じた産地間連携の再構築とより一層の消費拡大を呼び掛けた。
二村部会長は「私たち生産者は、間違いない味のサンふじを出荷できるよう、昼夜畑で作業している。JAあづみのサンふじを長野県の贈答品として、多くの消費者に届けていただきたい」と話した。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、試食品の提供などは行わなかったものの仲卸業者は、スマホで写真を撮るなど見た目や生育状況、熟度などをJA職員や市場関係者に確認していた。今後、県内の量販店を中心に贈答用(ギフト)として12月中旬まで販売される予定だ。
せりが始まり仲買人らが威勢のいい声を響かせながら、最上級の品質を誇る「特秀」(=32玉10キロ)を12万円で仲卸業者がせり落とすと、会場は歓喜と拍手に包まれた。
市場関係者は「安曇野産のサンふじリンゴでなければダメという消費者の声が多く届いている。凍霜害の影響はあるが数多くの出荷をお願いしたい。製品をはじめサビ果なども全力で販売していく」と意気込んでいた。

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