先人の知恵を学ぶ/ 豊田小学校5年生 脱穀

JA信州諏訪
千歯こきを使いファーマーズのメンバーと脱穀する児童
千歯こきを使いファーマーズのメンバーと脱穀する児童

JA信州諏訪の諏訪中央支所と地元の農業・漁業関係者らでつくる団体「ファーマーズ」(藤森一彦代表)などが連携して支援する諏訪市の豊田小学校5年生(49人)は10月15日と21日の2日間、脱穀作業を行った。千歯こき、足踏み脱穀機で昔ながらの手法やハーベスタを使ってもみを収穫した。
21日はJAがゴールドスポンサーを務める松本山雅FCの片山真人さんが応援に駆け付け、児童らとともに汗を流し作業をサポートした。
同校の稲作体験は、同団体が10年以上にわたり、栽培指導や日々の管理などを支援してきた。藤森さんの働きかけで、諏訪中央支所の食農活動と連携し、今年で4年目。宮城県東松島市の小学校から同地で生産されている「みやこがねもち」のモミをもらい、栽培した。7日に刈り取り、学校ではぜに掛けて乾燥させ、脱穀の準備を整えた。
児童らはファーマーズのメンバーと一緒に稲を持って農具にかけ、もみが落ちていくと歓声を上げた。また、児童らが自ら調べ工夫をし、割り箸や牛乳パックで挟む方法も試し、農機具の便利さも学んだ。
5年2組の山田一止さん(10)は「昔の人がいろんな工夫をしていることがわかった。改めて機械のスゴさも知ることができた」と話した。
藤森さんは「道具の発展から先人の苦労や知恵を学んでほしい。日々口にする米一粒を大切にしてほしい」と呼びかけた。

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