農業や食に興味を持ってもらいたい 20年以上続くJA伊賀良青年部の食育活動

JAみなみ信州
JA青年部員と一緒に芋掘りを楽しむ園児
JA青年部員と一緒に芋掘りを楽しむ園児

飯田市伊賀良地区の4つの保育園(殿岡保育園、中村保育園、伊賀良保育園、育良保育園)は25日、飯田市三日市場にある圃場「にこにこ農園」で、さつまいもの収穫を行った。
4つの園で行うさつまいもづくりはJAみなみ信州青年部伊賀良支部が20年以上続ける食育活動で、来年度同地区の伊賀良小学校に入学予定の年長園児を対象に、入学前から交流を深めてもらおうと毎年合同で行っている。
この日、2つの園ごと時間を分け行ったさつまいも掘りにはおよそ100人の園児が参加し、同青年部4人とJA職員1人とともに作業を楽しんだ。園児が横一列に並び始まると大きさや数を競うように夢中で芋を掘り起こし、土が硬いと近くの青年部員に「掘って」と声を掛け一緒に作業を進めた。
同支部の木下義隆支部長(29)は「いつも活き活きと作業する子供たちの姿を見て、農業の素晴らしさを再認識させてもらっている。普段食べているものがどのように育っていくのかを私たち農家が直接伝えることで、農業や食に少しでも興味をもってもらいたい。食品ロスが多い中、無駄なく食べることを小さいうちから感じてもらえたらうれしい」と話した。
作業を終えた園児は帰り際に「また遊ぼうね」「よろしくねー」と声を掛け合い、保育園間の交流も深まっていた。
収穫したさつまいもは同青年部が園ごとに届け、それぞれの園では焼き芋や給食、家庭に持ち帰るなどし楽しむ予定。

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