昔ながらの米づくり 喬木村立第1小学校の稲刈

JAみなみ信州
鎌で手刈りする児童
鎌で手刈りする児童

喬木村立第一小学校で5年生約55人は、26日、同校近隣の田んぼで、JAみなみ信州喬木支所、農事組合法人喬木グランドファーム、村役場職員らの指導のもと、うるち米「天竜乙女」ともち米「もりもりもち」の2品種の稲刈作業を行った。
同校では、同学年児童らが4月にもみまきをした稲を田植えするなど昔ながらの米づくりにこだわっている。この日も、2人ペアとなり鎌での手刈りして稲の結束を行い、束ねた稲をはざに掛けるまでの作業を児童自らの手で行い、昔ながらの稲刈作業に汗を流した。指導を受けながら作業をするにつれて、不慣れだった鎌による手刈りやはざかけの要領をつかみ手際よく作業できるようになった児童の姿が見られた。
5年1組担任の大平昭史教諭は「天候不順などを心配していたが、無事に実った稲を収穫することができてよかった。昔ながらの手間をかけた米づくりを通して、農業の大変さと食の大切さを学ぶと同時に、給食の食べ残しを減らすなどフードロスの解消についても子供たちに意識してもらいたい」と話した。
指導を務めた同JA喬木支所営農課の原幸雄課長は「一生懸命作業してくれたおかげで、みんながしっかり管理してくれた稲の収穫を終えることができた。昔ながらの作業にできるだけこだわってきたので、お米の大切さを充分感じてもらうことができたと思う。グランドファームや役場の皆さんと協力して脱穀も支援していきますので、楽しみにしてほしい」と話した。
同校では、はざかけした稲を11月初旬頃まで乾燥させた後脱穀作業を行い、収穫したお米を使った調理実習を予定している。

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