長芋解禁!

JAグリーン長野
等階級を確認する生産者
等階級を確認する生産者

JAグリーン長野野菜部会根菜専門部で、特産の「長芋」の荷受けが10月24日からスタートした。長芋は早穫りするとアクが強いため、JAと同部では収穫解禁日を設け、品質を揃えた出荷をめざしている。今年は生育期間に続いた降雨により、一部で変形芋や日持ち不良など品質低下も懸念されているが、生育・品質は概ね良好。昨年は、新型コロナウイルスの影響で業務加工用の需要が鈍ったが、宿泊施設・飲食店が営業再開となり、業務加工用や贈答用需要の回復が見込まれる。JAでは、11月・12月の出荷増を呼びかけ、需要に応えた販売につなげる考えだ。
同専門部では10月26日、長野市松代地区2会場で目揃会を開催。松代農業総合センター会場には生産者30人が出席した。販売情勢、出荷規格、出荷方法などをJA職員が説明。営農技術員は、生産者段階で行う5つの選別基準を示し、基準に沿う選別で、1本でも多い出荷と生産者手取りにつなげるように呼び掛けた。また、販売先を地元市場に据え、「地元産」「地産地消」を強みに販売していく方針をJA販売担当が示し、滞っていた業務加工用やイベントの需要も昨年に比べて回復してきていることを伝え、積極的な出荷を要請した。
真島敏範専門部長は、「雨の影響に苦労し、掘りづらさもあるが、積極的に出荷してもらいたい」と話した。
同JAの長芋は、秋掘と春掘の2期があり、秋は10月下旬から12月、春は3月から4月に掘り取る。生産者の高齢化に伴い、庭先集荷対応や出荷時のコンテナ数を減らし、出荷の負担を減らすなど、生産者負担の軽減による経営継続を支援している。今年は約571トン(前年対比102%)をめざしている。

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