JAあづみ管内ではリンゴの晩生種の主力品種「サンふじ」が収穫間近だ。
安曇野産の「サンふじ」は贈答用として全国各地から需要があり、令和3年度の出荷計画は約17万ケース(1ケース=10キロ)、販売額は6億円を目指す。
生産者は収穫に向けて最終工程となる「葉摘み」「玉まわし」などの着色管理作業を進めている。
リンゴは太陽の光が当たると赤く色づく。葉や枝によって太陽の光が遮られた箇所は白く残ることから、リンゴの周りの葉を一枚一枚取り除き、果実を45度程度回すことで太陽の光があたり、全体が見事に赤く色づく。
作業後1週間程度で白く残った葉や枝の後が消え、真っ赤に色づく。落果に注意しながら慎重に作業を進めている。
JAあづみりんご部会の二村賢二部会長(64)は「春先の凍霜害の影響でサビ果は見られるが、最近の好天と昼夜の寒暖差で着色が進み、食味も抜群。収穫に向け作業を進めたい」と話した。