トルコギキョウ 次年度栽培品種確認

JAながの
力石のハウスで新種を見定める部会員ら
力石のハウスで新種を見定める部会員ら

JAながの中部花卉部会は10月12日、トルコギキョウを試験栽培する同ちくまブロックの力石地区のハウスで開き、同部会員8名参加し大手種苗メーカー6社の新品種31種の花形や草姿を確認した。需要と供給のバランスや地域性に合った品種を見定め来年度からの栽培構成に加えていく。
トルコギキョウは長野県が生産量日本一の品目で日持ちも良く、冠婚葬祭でも需要が高い。また、毎年新品種が開発されることから市場からも期待されている。
同品目は6月から8月に掛けて収穫する「夏切り栽培」と9月から10月に収穫する「秋切り栽培」に分かれる。前者はリンゴ栽培の合間で生育が可能となる事から花卉と果樹の兼業で栽培を行っている農家も増えており、農業所得の増加にも繋がっている。
同部会の中村元信部会長(78)は「毎年豊富な新色が並び楽しみだ。自分の栽培ハウスは一昨年度の台風で浸水被害に遭い、土壌の整備が終わらないため栽培が出来ていない。来年は栽培を再開させたい」と意気込む。また、ながの営農センターの金子貴之技術員は「コロナ禍の影響で昨年度の花卉の出荷量が大きく減少していたが、今年は出荷量も増加し回復傾向にあった。関東、関西地区それぞれで色や形の需要が異なる為、生産者と話し合い品種を見定めたい」と話す。

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