JA上伊那辰野支所は10月12日、特殊詐欺被害を防いだとして伊那警察署から感謝状を受け取った。窓口担当者から金融課長へ連携の取れた対応で来所者を助けた。
8月30日の午前9時20分ころ、60代女性が来所し窓口担当者の巾崎瑠里さんに振込について尋ねた。巾崎さんは「ATMの振込だと手数料が安くなりますよ」と伝え、一緒にATMで手続きを始めたところ、60代女性が落ち着かない様子で振込先もあいまいであったため、同支所の井磧昇金融課長に相談。振込内容を確認したところ、「当選賞金を受け取るため、74,800円を振り込んでください」とのメールを見せられたため、詐欺を疑い、本人の了承を得て同警察署に連絡した。
表彰には伊那警察署長が同支所を訪れ、田中悟金融共済担当常務が感謝状を受け取った。
巾崎さんは「利用者の大切な貯金を守ることができてよかった」と話した。井磧課長は日常の詐欺被害対策について「困っている人にはひと声かけ、振込の内容によっては上司に相談するよう職員に伝えている」と話した。
同JAは協同会社を含めたJA上伊那グループで今年3月と4月にも特殊詐欺被害を未然防止しており、「なくてはならないJA上伊那」として地域に貢献している。