JAみなみ信州が事務局を務める市田柿活性化推進協議会は8日、下伊那郡高森町の高森中学校で地元高森町発祥の「市田柿」についてまとめたストーリーブックを元に同校1年生134人に「市田柿」について説明した。
このストーリーブックは「市田柿」販売100周年を記念して同協議会が作成。今年8月に6,000部発行し、主に飯田下伊那の中学生に配布した。今回はストーリーブックの説明を希望した同校で同JA営農部果実柿課の米山直樹係長が市田柿の歴史や南信州地域における市田柿の価値などを説明した。
「市田柿」発祥の地にある同校では、1年生の総合的な学習の授業で今年は「市田柿」をテーマに学習しており、これまで同JA市田柿工房の見学、地域の生産者や同村役場職員に話を聞くなどして理解を深めてきた。
同校1年生学年主任の久保田徹教諭(49)は「自分たちの暮らす地域の特産である市田柿を知ることで地域の魅力を知り、地元のことを誇りに思って成長していってほしい。子供たちの地域への理解を深める機会となり大変ありがたかった」と話した。
説明を終えた米山係長は「未来を担う子供たちに市田柿のことを知ってもらい、好きになってもらいたい。これからも市田柿をもっと身近に感じてもらえるよう活動していきたい」と話した。
同協議会では「市田柿」を未来へつなぐためPR活動や食育活動を行っており、今後は地域交流イベントや保育園での食育活動を予定している。