JAあづみりんご部会は8日、JA管内各地で黄色系リンゴ「シナノゴールド」の出荷目ぞろい会を開いた。
同部会温支部が、安曇野市三郷のJA果実中央選果所で開いた目ぞろい会には、部会員約20人が参加。JA三郷地域営農センターの西牧雅史営農指導員が今年の情勢や出荷規格を説明した。2021年産は春先の凍霜害の影響で出荷数量が3割ほど減少する見込みだが、9月からの天候に恵まれた事で糖度が乗り、酸味とのバランスが良好。食味は抜群に良い仕上がりになったという。同JAでは首都圏、中京、関西など西日本方面や県内市場に向け18,300ケース(1ケース=10キロ)の出荷を見込んでいる。
西牧営農指導員は「今年は凍霜害の影響を考慮し、少しでも生産者手取りに貢献できるよう規格を3等級から4等級に広げた。従来、規格外品になっていたサビ果でもなるべく多く出荷して欲しい」と呼び掛けていた。
「シナノゴールド」は長野県オリジナル品種「りんご三兄弟」の一つで、酸味と甘味のバランスが良いさわやかな味わいと、ジューシーでサクサクした食感も人気だ。
部会員は「凍霜害の影響は甚大だが、残ったリンゴは上質に仕上がった。消費者には食味のバランスの良いシナノゴールドを楽しんで欲しい」と話した。