米づくりの一環で 生き物を通して農業に興味を

JAみなみ信州
見つけた虫を興味深く観察する園児ら
見つけた虫を興味深く観察する園児ら

飯田市竜丘地区の保育園と小学校で食育活動をする「あぐりの田んぼ学校」は7日、同地区の時又の時又保育園年長園児21人、竜丘保育園年中・年長園児33人、竜丘小学校5年生64人の総勢118人の子供たちを対象に、それぞれが米作りをする田んぼで「秋の虫観察会」を行った。あぐりの田んぼ学校が行う米作りの一環で田んぼに生息する生き物の観察会を夏と秋の年2回行っている。
この日は飯田市美術博物館の生物担当学芸員の四方圭一郎さんを講師に、赤トンボやショウリョウバッタ、エンマコオロギ、コバネイネゴなどたくさんの虫を捕まえて皆で観察した。子供たちは田んぼの中や土手を走り回りながら次々と手で虫を捕まえ、友だちや先生に見せ得意げに虫かごへ入れていった。虫かごの中はたくさんの秋の虫でいっぱいになった。
竜丘小学校では前段で「赤トンボ」についてスライドを使った説明があり、児童らは「赤トンボ」には様々な種類があることやその生態について学んだ。後半は田んぼへ出向き実際に虫に触れて学習を深めた。
講師を務めた四方さんは「虫にも名前やくらしがあることを知ると子供の興味がどんどん深まる。田んぼと共にある虫のくらしをぜひ知ってもらいたい」と話した。
あぐりの田んぼ学校代表の熊谷伊久夫さんは「子供はもともと虫や動くものが好き。田んぼの生き物を知って米作りにさらに興味を持ってもらえたらうれしい」と話し観察を見守った。
「あぐりの田んぼ学校」は竜丘地区の農家で構成され、米作りに特化した食育活動を2005年から地域の保育園と小学校で行っている。竜丘保育園、竜丘小学校では今月中に稲刈りを予定している。

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