長野市立昭和小学校で10月5日、5学年3クラスの稲刈・はぜ掛け作業が行われ、JAグリーン長野女性部川中島町総支部役員3人が作業支援した。同部は、毎年田植えに協力し、今年13年目。今年は6月の田植えに加えて、稲刈作業にも参加した。また、同小学校農業ボランティア(相談員)で同JA理事でもある河島努さんも講師の一人として6年ほど前から参加。鎌の扱い方、稲の刈り取り方、束ね方などを説明した後、児童では刈り切れない分をバインダーで刈取るなど支援した。
児童による稲刈作業は、1クラス1時間ずつ、時間をずらして行った。各クラスとも、児童が3人一組になって作業にあたり、1株ずつ数を数えながら刈り取り5株を1束に結束。児童の力だけだと緩みがちになるため、女性部員が積極的に結束作業を支援した。女性部員が「うまいね」「もうちょっときつく縛るといいよ」などと声をかけると、児童は喜び、得意気に作業を進めていた。
女性部員は、「暑いなか、落穂拾いもコメ1粒1粒の大切さを考えながら拾ってくれて嬉しかった」と話した。河島さんは、「藁も注連縄に使ったり、日本の行事などにも米が関わっているなど、米は日本人の文化。米作りを通じて農業の魅力を伝え、将来、米をつくりたいと思ってもらえれば嬉しい」と話した。
同JAでは、地域の小学校からの要請の元、青壮年部も管内小学校の米作りをサポートするなど、生産者自ら食農教育に力を入れている。