障害者支援事業所と協力 コロナ禍の中で農福連携事業を再開

JA佐久浅間
ヨーグルトの袋詰め作業に取り組む施設利用者ら
ヨーグルトの袋詰め作業に取り組む施設利用者ら

佐久市協和のJA佐久浅間しらかばアイスヨーグルト工場で、障害者就労支援事業所の利用者の就業受け入れが始まった。新型コロナウイルス感染対策に万全を期して8月からスタートし、取り組み状況を踏まえて作業内容を調整しながら毎月受け入れする方針だ。
JAでは農福連携事業として2019年11月から佐久市伴野の道の駅ヘルシーテラス佐久南直売所で、障害者就労支援事業所の佐久市社会福祉協議会「浅科ふれあいホーム」の利用者の受け入れを始めた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、20年4月に受け入れを中断した。コロナ禍で就労機会が激減していた支援事業所側から受け入れ再開の要望を踏まえ、同施設を所管するJA営農経済部直売課では事業の継続に向け、JA内で受入可能な施設を検討。製造量に応じて一時的に労働力を必要とし、コロナ禍において人との接触が限定的で、十分な作業スペースを確保しながら換気できるなど、感染防止の条件を満たすアイスヨーグルト工場を選定。支援事業所と協議を重ね、約1年6カ月ぶりに施設利用者の就業受け入れを再開した。
作業は主に同工場で製造する「のむヨーグルト」(150、500ミリリットル)の袋詰めで、支援事業所職員と利用者2人がユニットを組んで行う。完成した商品は、JAの直営直売所などで販売する。中嶋邦泰工場長は「皆さん手際よく取り組んでいただき、作業も正確で助かっている」と話している。
JAは長期ビジョン3カ年プラス2カ年計画(2019~23年)に基づき、地域貢献活動の一環として農福連携事業の定着化を図り、雇用日数や人員の拡充に取り組む。

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