地域との交流も クラブ活動で地元の郷土食づくり

JAみなみ信州
エプロンサポーターに見守られながら調理する児童
エプロンサポーターに見守られながら調理する児童

JAみなみ信州女性部阿智支部は29日、下伊那郡阿智村の阿智第一小学校のクラブ活動の一環で郷土食づくりの講師を務めた。同支部は昨年同校での五平餅づくりを一緒に行ったことがきっかけで今回のクラブ活動でも初めて講師を務め、児童との交流を深めた。同校のクラブ活動は地域のボランティアが講師となって年3回行っている。
この日は家庭科クラブを選択した4年生~6年生の5名が参加し、同支部の櫻井幸恵支部長とエプロンサポーターの河井久子さん、木下佐智子さんが講師となった。地元の食材を多く使用し、阿智村の郷土料理「白和え」「さば缶そうめん」「天ぷらまんじゅう」を作った。
エプロンサポーターは「地域とJAの架け橋」として同JA女性部員で構成され、料理や手芸など定例会で学んだことを各地区の女性部活動を中心に講師となり伝えることで、いきいきとした地域づくりに貢献しようと取り組んでいる。
児童は最初に2班に別れ「白和え」と「さば缶そうめん」を作った。「郷土食はおばあちゃんの家で食べたことがある」と話す児童はエプロンサポーターに見守られながら手際よく調理した。最後に全員で「天ぷらまんじゅう」を作り試食した。
家庭科クラブ担当の木下大輔先生(35)は「地域の方と一緒に料理をしながら交流ができて楽しい時間が過ごせた。郷土食を作ることで地域をもっと身近に感じるきっかけになれば」と話した。
同支部の櫻井部長は「昔からの地元の味を子供たちに伝えられた。ぜひおうちに帰ってご家族にも話してもらえたら嬉しい。昨年からのご縁で始まった食育活動を今後も続けていきたい」と話した。
同校では今月下旬に郷土食のひとつ「五平餅」づくりも予定している。

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