小学生の米づくり 地元の若手農業者らが3年目の支援

JAみなみ信州
鎌を手に稲刈りする三穂小児童
鎌を手に稲刈りする三穂小児童

飯田市の三穂小学校は、28日同校近くのおよそ5アールの田んぼで5年生児童16人が参加し、稲刈り体験を行った。同校の米づくりは飯田市三穂地区の若手農業者が中心となる「三穂盛年の会」が指導にあたり今年3年目を迎える。
この日は、同会のメンバーがコンバインで刈り取る前に端から2列ほどを鎌を使って体験。初めて稲刈りする児童が多く始めは慣れない作業に戸惑っている児童もいたが、次第に使い方にも慣れザクザクとリズムよく刈り取り作業を行った。作業中には「腰が痛い」「腕が痒い」など話す児童もいたが、30分ほどの作業を終えると「全部手で刈りたい」と声を上げる児童もいた。
同会は地区の子供たちに米づくりを経験させたいと2年前から5年生を対象とした食育活動をスタート。収穫後には餅つきもみんなでやらせたいともち米づくりにこだわっている。
同会の木下清文会長は「昨年は稲刈り体験ができなかったので、今年は年間を通して作業できたことにほっとしている。楽しみながら作業する姿を見れて嬉しかった。みんなで作ったお米を味わう機会が持てるとありがたい」と話した。
5年生担任の井口大輝教諭は「子供たちは米作りについて5月から色々調べて学習してきた。看板づくりも自主的に進めてきたりと子供たちの成長も感じることができた。農業の大変さもわかりいい機会になったと思う。地域の皆さんに支えられ貴重な体験ができありがたい」と話した。
児童は稲刈り後にはコンバインでの刈り取り作業も見学した。コンバインの迫力に歓声が上がり、なるべく近くで見ようと追いかける児童もいた。
同校では収穫したもち米で餅つきする収穫祭を予定し、同校で育てた小豆で使用したあんこで食べる計画を立てている。

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