JA信州諏訪は9月29日、小売電気事業者「中部電力ミライズ株式会社 長野営業本部」(塩尻市)が取組む県内の病院・老人保健施設への花き贈呈活動に協力した。職員が、色とりどりのアレンジメントと花束を用意。地域の企業と連携して生産者を支援、新型コロナウイルス感染症への対応を続ける医療・介護従事者にエールを送った。
同社は、中南信地区で電力販売を行っている。日頃の業務でJA職員と関わり、コロナの影響で、花きの需要が低迷していることを知り、「何か協力できないか」と考え、治療に携わる医療従事者や感染対策に尽力する介護従事者に贈呈することで、「花き生産者と医療・介護従事者を応援したい」と活動を始めた。
初年の昨年度は、切り花を届けた。今年度は届け先へ配慮し「そのまま飾ってもらえるように」と、JAにフラワーアレンジメントと花束を注文。現在、女性部員・女性理事とともに、管内小・中・特別支援学校へのアレンジメントづくりに携わっている管理部協同活動推進課の職員が担当することとなった。
当日は、管内主力品目の「カーネーション」「スターチス」「リンドウ」「アルストロメリア」「宿根カスミソウ」「トルコギキョウ」を、JA営農センターから手配した。JAカルチャー教室「フラワーアレンジメント講座」講師の仲山美代子先生の指導のもと、フラワーアレンジメント21基と花束20個を準備した。
フラワーアレンジメントは、高さ80cmほどの大きさの豪華な作品。花束は彩りよく花を束ね、赤いリボンでまとめたおしゃれな仕上がりとなった。JAの小松八郎組合長と同社法人営業部の南澤宏幸販売統括部長連名の挨拶状と信州諏訪の花をPRするポスター・パンフレット、昨年度からJAが行っている花き消費運動をまとめた冊子とともに、梱包した。
受け渡し式で、同社の宮下充課長は「朝早くから、当社の取組みにご協力をいただき感謝している。アレンジメントも花束も、信州諏訪産の花きの美しさが一目見てよくわかる素晴らしい作品。胸を張って医療・介護従事者の皆様にお届けしてきます」とあいさつをした。
JA同課の折井康彦課長は「地元企業と連携して生産者を支援できたことは、今後の事業活動においてもたいへん意味があると感じている。これからも、さまざまな方法で農家と地域への支援を続けていく」と話していた。