伊那市にある伊那小学校4年文組40人は9月27日から総合学習の時間を活用し、豚の飼育を始めた。同日、贈呈式が開かれ、これから3ヵ月半かけて出荷時期になるまで飼育する。
同クラスは給食の残食が多い現状から、以前にも給食にホウレンソウを提供している農家を訪問。栽培に対する思いなどを聞いた。今回は4月の社会の授業で日本の特産品について学習。その中から「豚を飼って食べてみたい」という児童の意見を参考に話し合いを重ね、JA営農経済部畜産課の指導のもと、衛生面や防疫面、飼い方について学習し、飼育することを決めた。
同日は豚を無償提供した宮田村のウエムラファーム代表、植村英二さんも来校し、畜産課の職員が生後2ヵ月、約40kgの豚を飼育小屋へと放した。
児童はさっそく、小屋周りに集まり豚を観察。その後は小屋の中に入り、少し怖がりながらも飼育していく豚に触れながらかわいがった。
実際に豚に触った児童は「予想していたより大きかったけどとてもかわいい。豚や命のことについて勉強していきたい」と話した。
植村さんは「小学生が生き物と触れ合うのは大事なこと。毎日、エサや水の管理をしてもらい日々成長する豚に対してそれぞれの想いを持ってほしい」と話した。
今後は話し合いの中でエサや水管理の当番、名前を付けるかどうかを決めていく。また、出荷時期に達した豚をどうするかも話し合いで決めていく予定。