JA信州諏訪営農部は9月15~16日、管内の水稲ほ場で坪刈り調査を行った。同部職員と長野県諏訪農業農村支援センターの担当者計11人が参加。稈長・穂長の長さを測り、1株あたりの穂数を数えてから、1ほ場につき30株を刈り取った。今後、それぞれの数値をまとめて今年度の栽培を振り返り、来年以降に繋げていく。
稲刈りが本格的に始まるこの時期に、米の生育状況を調べ、1等米比率向上に向けた栽培方法や地域に適した作付け品種を生産者に伝えるため、同センター協力のもと、毎年行っている。
今年は、管内の「あきたこまち」「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「つきあかり」のほ場計8カ所で調査している。同センター技術経営普及課の北澤豊主査は「出穂直後の8月中旬に記録的豪雨に見舞われたことから、いもち病や内えい褐変病などが発生しているが、生育状況はおおむね良好」と評価する。また、生産者に「雨の影響で田んぼが柔らかく、ぬかるんでいる。乾くのを待っていると刈り遅れになり、胴割れになる可能性があるので注意をしてほしい」と呼びかけている。
刈り取った稲は、長野県農事試験場原村試験地にはぜかけした。9月下旬頃、脱穀を行い、品質・収量などの調査を続ける。
同部職員は「今年度も管内主力品種のデータをとることができた。生産者に来年度の参考としてもらえるよう、調査を続けていく」と話している。