JAみなみ信州青年部第1ブロック上郷班が中心となって行う食育活動に同JA上郷支所営農課が協力し16日、飯田市上郷の上郷なかよし保育園の園児と野菜の苗の定植と種まきを行った。この日は同部員4人、同JA職員1人の指導のもと年少・年中・年長園児およそ100人が同園近くの畑で白菜、キャベツ、ブロッコリー、スティックセニョール、カリフラワーの苗の定植とカブと大根の種まきをした。
年中・年長園児は部員にサポートされながら数人ずつのグループになり順番に野菜の苗を植え、土をかけ「おおきくなあれ」と声をかけた。畑の半分にはカブと大根の種をまいた。年少園児は畑の外からお兄さんお姉さんたちが作業する様子を観察し「がんばれー!」と声援を送り園児全員で豊作を願った。
同上郷班の横田寿幸さん(37)は「子供たちに農業に楽しく触れてもらえてよかった。純真無垢な子供たちとの作業は自分たちにとっても良い経験。子供たちの質問に答えるうちに農業の原点のようなものを感じてとても良い機会になった」と話した。
年長担任の初崎知香先生(43)は「たくさんの種類の野菜を育てるのは"いろいろな野菜を知って触れてほしい"という思いから。野菜作りを通して食に興味を持ち、地域の方々と触れ合う楽しい時間にしていきたい」と話した。
作業後には園児から青年部員への質問コーナーが設けられ、「好きな色はなんですか」という質問に「きゅうりを育てているから緑かなあ」と答えたり、「畑の仕事は大変ですか」という質問に「大変だけど好きなことだから楽しいです!」と答えるなど、部員の農業に対する思いも伝えられた。子供たちも次々と質問し部員との交流を楽しんだ。
同上郷班では遊休農地を活用してレタスやじゃがいも作りも行っており、今年は同園園児と一緒に秋じゃがいもの収穫を予定している。
同園では収穫した野菜を給食で楽しむほか、近くの介護施設に寄付して地域と交流をする予定。また11月には収穫祭を予定している。