JA佐久浅間は立科町牛鹿の丸横共選所に高精度の光センサー選果機を導入した。新選果機の稼働で、同地域で栽培される「たてしなりんご」の高品質化を進め、ブランド力の強化に取り組む。
国の「産地生産基盤パワーアップ事業」を活用して導入した選果機は、透過した光をカメラで捉えて果実に吸収した量(吸光度)を分析し、糖度、熟度、蜜内部障害を測定する。
これまで担当職員による検査とカメラによる外観選別によって選果を行ってきたが、新選果機の導入で内部の品質を高精度に測定することが可能になり、味のばらつきをなくし高品質のリンゴを提供することで有利販売につなげることが期待される。
同共選所で集荷するリンゴは、蓼科山北麓の標高約700mに広がる圃場で栽培。晴天率が高いことから日照時間が長く、昼夜の寒暖の差が大きいのが特徴で「たてしなりんご」のブランドで知られ、県内外の市場からの評価も高い。
同共選所で果樹指導・販売を担当する小宮山貴久調査役は「高精度の内部センサーを活用した企画販売に取り組み、生産者の手取り向上に努めたい」と話している。