品質向上に向けて花卉園芸品評会

JA長野八ヶ岳
特賞を受賞した油井さん
特賞を受賞した油井さん

小海町・北相木村・南相木村花卉振興協議会は9月15日に小海町で第52回花卉園芸品評会を開いた。JA長野八ヶ岳も協賛しており、花卉園芸作物の品質向上と生産意欲の向上、産地の発展を目的に行われている。花卉生産者は、長く続いた梅雨や夏の猛暑の影響により品質管理に苦労する中、輪ギクやスプレーギクなどを中心とした自信作が計73点出品された。
同協議会や佐久農業農村支援センター、JA全農長野の担当者により、市場性を考慮しながら「花と草姿のバランス」や「病害虫の有無」などを基準に慎重に審査された。
上位入賞者の花は、花弁の伸び、花首の長さと全体のバランス、葉の大きさの均整が高く評価され、商品性の高さが感じられるものばかりであった。最高位となる特賞には、小海町の油井和久さんの輪菊「三宝」が選ばれた。
油井さんは「昨今、異常気象と呼ばれる中、私たち生産者は努力の結晶である本日の作品を出した。本日の作品を全て見たが、どれも甲乙つけがたい良い作品ばかりであった。花卉の会議などはこのコロナ禍を受け、どれも中止。生産者同士で顔を合わせて意見を話し合う機会が減るばかりである。本日は第52回花卉園芸品評会を開催していただいたことで、顔を合わせて話すことができた。嬉しいばかりである。まだまだ生産は今シーズン続くわけではあるが、本日の受賞を機会に私たち生産者一同で頑張っていきたい。自分自身も特賞という素晴らしい賞をいただき、これを糧により一層頑張っていきたい。」と話した。

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