玉伸び良く瑞々しい仕上がり 地元生まれの赤梨「南水」がスタート

JAみなみ信州
選果作業が始まった南水
選果作業が始まった南水

JAみなみ信州は、8日いいだ果実選果場(飯田市上郷)と松川インター選果場(松川町)で赤梨「南水」の選果を開始した。例年より10日ほど早く、昨年より1日遅いスタートとなった。この日いいだ果実選果場には、同市で収穫された南水204コンテナ(1コンテナ約9kg)が持ち込まれ選果し箱詰めされた南水が、関東、関西方面の市場へ出荷した。
南水は長野県南信農業試験場で生まれた赤梨で、糖度が高く日持ちが良いのが特徴で、地元生まれの優良な梨として同JAが自信を持って勧める品種。同JA管内の栽培は30年ほど前から始まった南水では当初9月下旬としてきた出荷時期が、温暖化や樹勢が弱まってきたことから年々早まる傾向にあり、およそ3週間ほど早まってきているという。
同JA営農部によると、今年は春先の低温により着果量は若干少ないがその後は順調な生育で進み、玉伸びも良好で瑞々しい南水に仕上がっているという。今年の出荷量を163,000ケース(昨年実績177,250ケース、前年比92.0%)を見込む。同JAでは10年ほど前から南水を台湾への輸出にも取り組んでおり、今年は11,000ケースの輸出を計画する。
同部果実柿課の梨チーフ、牧野友宏主任は「いよいよ地元生まれの南水が始まりました。生産者の皆さんが丹精込めた南水が収穫されています。ぜひ多くの方に甘い秋の味覚を楽しんでもらいたい」と意気込みを語った。

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