JAながのは9月7日、上高井郡小布施町のリンゴ圃場で、無人飛行機「ドローン」を使った試験飛行をメーカーと連携し行った。この取り組みは、同JAの経営理念である「3+1」に掲げる「営農指導の強化」を基軸とした、営農技術の高度化を目的とした「スマート農業」の早期の実現に向けた一環。昨年の水田での試験に続き、果樹園地では初めての試みだ。
試験機は感知器を使用して様々な情報を計測、数値化するセンシングシステムや、AI機能(人工知能)など高機能を搭載した「DJI/T20」を使用。自動操縦による農薬散布の検証を行った。(試験散布には水を使用した)園地内各所のリンゴの枝に水分の付着で色が変化する「感水紙」を設置、散布用ノズルや散布量、風の影響などでの付着量の変化を検証した。分析結果は今後システムやオプション開発に役立てるとともに改善、改良点などメーカーと共有した。
「スマート農業」は生産者の高齢化が進む中で、農業事故の軽減や農業生産力の効率化が期待され、全国的に運用実現に向けて進めてる。