天候不順等のり越え全量1等評価 2021年産米初検査行われる

JA大北
出荷された米を慎重に検査する農産物検査員
出荷された米を慎重に検査する農産物検査員

JA大北は9月13日、地域の特産物であり、現在酒米を中心に収穫を迎えている2021年産米の初検査を、大町市の同JA南部低温倉庫で行った。生育面では7月からの記録的猛暑や8月盆時期からの長雨や日照不足等もあり、品質への影響も懸念されたが、初検査までに出荷された酒造好適米やもち米、うるち米の全てが1等と評価された。
初検査を開始するのにあたり、同JAの武井宏文組合長は「天候不順や米の消費減退等の状況もあるが、検査員の皆さんには厳正な検査をお願いしたい。主要農産物として良質なものを出荷し、消費の拡大にも努めていきたい」とあいさつした。
この日は4人の農産物検査員が大北南部地域の農家から初検査当日までに出荷された酒造好適米である美山錦を中心に、もち米や食用米のあきたこまちなどを検査。検査では専用の器具や目視にて水分や整粒歩合、胴割れ、着色、被害粒の有無などを慎重に調べた。検査を行った検査員からは「猛暑や雨、日照不足などもあったが、品質は1等と評価ができる。これからの収穫にあたり適期の刈り取りをお願いしたい」と話していた。
同JAでは、酒造好適米、うるち米、モチ米など20万俵(1俵=60キロ)を集荷目標に受け入れを開始している。JA管内ではこれから10月にかけてコシヒカリなどの食用米を中心に収穫、受け入れともにピークとなる予定。

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