ミニトマト出荷ピークに 白馬村育苗ハウスを活用した園芸栽培

JA大北
収穫された真っ赤なミニトマトを選果する太田さん
収穫された真っ赤なミニトマトを選果する太田さん

長野県白馬村のJA大北北部育苗センターで、水稲育苗ハウスを活用したミニトマトの収穫が8月中旬から始まり、収穫、出荷ともに本格化している。
同育苗センターは白馬村や小谷村などの農家に水稲苗を供給する基幹的施設で、現在育苗ハウス29棟約145アールにて栽培が行われている。育苗後の夏期期間も有効活用をしようと、同JAが農家に貸し出している。地域の農家が主体となり1989年にJA大北白馬地区園芸部会を設立。現在17人の農家が栽培を行っている。
同育苗ハウスで栽培されるミニトマトは「うめ~ずら」という名前で主に中京方面へ出荷しており、女性や主婦層を中心に人気がありブランド品としても名高い。昨年度の販売実績は約14000ケース(3キロ/1ケース)。今年はこれを上回る15,000ケースの出荷、販売を目指す。
栽培、出荷されているミニトマトは「リトルジェム」。病気に対する耐性もあり、糖度も高めの品種だ。収穫は全て手作業で行われ、収穫後にはJAが貸し出しを行っている選果機にて生産者が選果し、箱に詰める。同ハウスでミニトマトを栽培する太田幸子さんは「天候不順による実割れなども一部で発生したが、玉は大きく品質も悪くない。これからの収穫にも期待したい」と話している。
JAでは「7月下旬頃の高温推移と8月中旬頃の大雨の影響があり実割れなどがあり、出遅れはあったが、現在出荷量は平年並みにまで戻ってきている」としている。
同村でのハウス栽培ミニトマトの出荷は10月近くまで続く見込み。

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