JAグリーン長野花き部会は8月28日、9月出荷本格化の「クジャクソウ(宿根アスター)」の講習会を、長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで開いた。今年から栽培を開始した生産者を含めて11人が出席。営農技術員が、彩花や水揚げ、等階級(出荷規格)などを説明した。
クジャクソウは、9月から10月に出荷を迎える季咲を主に、一部生産者では、6月の摘心作業を行わないことによって7月中旬から出荷を行う作型もある。営農技術員によると、近年、クジャクソウを含めた草花類の生産・出荷量が減ってきているため、シーズン通じて安定的な価格で販売でき、市場における取引は、昨年に比べて平均で10円ほど高く進められている。これを踏まえ、生産者と営農技術員は、咲きすぎや病害虫による品質低下を防ぎ生産者手取りの確保をめざして、上段から2~3つほど咲いた時点で彩花といったタイミングや、葉の黄化や害虫による被害を防ぐための防除作業の徹底を申し合わせた。昨年、8月末から出荷が始めたという生産者の男性は、「9月以降が本格的な出荷になると思うので、残暑の影響なども気を付けながら作業したい」と話した。今年初出荷の男性は「何もかもわからない状況なので、営農技術員さんに指導に自園に来てもらって収穫のタイミングなどを教わりたい」と話した。
JAでは、シーズン通じて約9万本の出荷を計画。重点取引市場を中心に送荷する予定だ。また、他花き品目や果樹・野菜等との複合栽培品目として栽培拡大へ推進していく考えだ。