籾摺調製技術者講習会が開かれる/適期収穫を呼びかける

JA上伊那
説明をする平出さん
説明をする平出さん

JA上伊那と上伊那農業農村支援センター、JA全農長野は8月23、24、26日の3日間にかけて籾摺調製技術者講習会を管内6会場、計7回に分けて開いた。自分で稲刈り、籾摺りを行う生産者を対象に、乾燥調製技術の要点や適期収穫について説明を行った。
このうち23日に駒ヶ根市にあるアイパルで開かれた講習会の午前の部には生産者34人が出席。生産者は講師の同センター平出有道技師やJA職員の説明に耳を傾け、メモを取りながら講習を受けた。乾燥調製技術の要点の説明では、食味や貯蔵性に影響を与える目標水分量は14.5%と確認。乾燥させる際の注意や水分計の使い方を再確認し、乾燥時に起きる胴割れの防止を呼びかけた。また、適期収穫の目安として、出穂からの平均気温を積算値で表す「積算気温」や緑色の籾が1穂内に占める割合で稲の成熟を表す「帯緑色籾歩合」の判定方法についても確認がされた。収穫が遅れることで品質や食味の低下にもつながるため注意してほしいと説明。平出技師は「稲穂の状態をよく観察し、適期収穫に努めてもらいたい」と話した。
今年の生育状況は平年並みの草丈で、茎数は平年より多い。収穫量は28,850トンを見込み、9月中下旬が最盛期となる予定だ。

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