帰農塾花コース 出荷に向けて実践的な講座

JAみなみ信州
熱心に出荷作業の説明を受ける受講者
熱心に出荷作業の説明を受ける受講者

JAみなみ信州と長野県農業農村支援センターが行う帰農塾の専門講座「花コース」は18日、同JAの会議室で第5回の講座を開いた。花コースではこれまで、みなみ信州で栽培されているセロシアを題材に土づくりから定植、栽培管理について学んできた。
今回は、セロシアの出荷方法について、同JA営農部農産課の林秀敏(はやし・ひでとし)課長補佐が説明した。出荷規格の確認、荷造りの仕方や段ボールの組み立て方、出荷の日程など出荷に向けた具体的な工程を説明した。受講者は実際に花を束ねる作業を体験したり、質問を交えたりしながら熱心に受講した。
この日参加した宇佐美真(うさみ・まこと)さん(58)、多恵子(たえこ)さん(66)夫婦は4月に神奈川県から多恵子さんの実家のある下伊那郡喬木村に移住し、花(ケイトウ)と野菜を栽培している。「まったくの素人のため、帰農塾では一から丁寧に教えてもらえてありがたい。これから出荷ができるように頑張りたい。今日の花コースもとても参考になり楽しかった」と話した。
講師の林課長補佐は「帰農塾の受講生が生産者になってくれたら嬉しい。熱心に受講してくれ、今後が楽しみ」と期待を寄せた。
帰農塾は主に退職後などに農業経営を希望する人が、必要な基礎知識や作物の栽培方法を習得し地域農業の担い手となるよう育成支援することを目的としており、今年は41人の受講生が基礎講座と6品目から選択する専門講座で学んでいる。野菜・花コースは終盤を迎え、今後はりんご、市田柿の講座が続く。

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