梨「幸水」初選果 鮮度の良さが売り

JAあづみ
新鮮な「幸水」を選果するスタッフ
新鮮な「幸水」を選果するスタッフ

JAあづみは22日、安曇野市三郷の小倉選果所で梨の早生種「幸水」を初選果した。21年度は春先の凍害の影響が心配されたものの順調に生育。例年よりも小玉傾向だが、数量出荷が見込まれる。初日は150ケース(1ケース=10キロ)を関東の生協に出荷した。
同JAが関東の生協ユーコープ事業連合と取り組む「とれたてシャキット便」は鮮度の良さが売り。生産者が朝どりした梨が翌日には、神奈川県、静岡、山梨の生協組合員に届く仕組みになっている。生産者は、出荷日数や数量が事前に把握出来ることから、計画的に作業がしやすく、1ケース(=10キロ)5000円台の安定した価格で販売できるのが利点。鮮度の良さが、組合員の人気を集めている。
同JAは生協向けの販路を2008年に開拓。現在、JAあづみ梨部会15人が取り組み、今年度は「幸水」と「豊水」合わせて、前年と同水準の3000ケース(同)の出荷を計画している。JAの梨出荷量の約2割を占める。
選果前に、JA三郷地域営農センターの小林将士営農指導員が選果スタッフに大きさや形状、色などによる見分け方などを説明した。選果所では選果スタッフが熟度や傷の有無などを確認し、機械センサーが大きさを判定して、等級別に箱詰めした。
三郷地域営農センターの小林将士営農指導員は「生産者は凍害などの天災に見舞われながらも、一つ一つ丹精込めて大切に育ててきた。その想いが詰まった梨を一人でも多くの消費者に届けたい」と意気込んだ。

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