就農希望者が出荷本格化のズッキーニ・パセリの収穫を学ぶ

JA信州諏訪
先輩農家に教わりながら収穫体験を行った「栽培視察会」
先輩農家に教わりながら収穫体験を行った「栽培視察会」

JA信州諏訪営農部営農企画課は7月下旬、新規就農希望者向けの栽培現場視察会を茅野市で行った。参加者は、JAの主力農産物のズッキーニ、パセリのほ場を見学。日々の栽培管理や収穫方法などを先輩農家から直接学び、就農に向け、一歩を踏み出した。
同視察会は今年2回目。7月12日に開いた座学講座「新規就農セミナー」を受講した参加者が集まった。机上の説明や、資料の配布では伝わらない、実際のほ場や農作業のようすを参加者自身に体感・体験してもらうことで、各々がめざす農業のスタイルを明確にしてもらうことが狙いだ。
この日は、出荷が本格化している牛尼あさみさん(ズッキーニ)、山下久仁夫さん(パセリ)のほ場で、収穫、荷造り調整作業を体験した。
牛尼さんは、ズッキーニの鮮度を保たせるためのアドバイスとして、収穫直後に濡れタオルをかけておくことや、箱詰め時は風通しの良いところで作業することを薦めた。また傷の有無や長さ等によって定められているJAの出荷規格に基づき、選別をすることを説明した。
牛尼さんは「自分のやりたいことを自分で決められるのが農家のよいところ。最初は大変だと思うが、1年であきらめずに頑張ってほしい」と激励した。
パセリは軽いため、女性や年配の生産者も長く栽培できる品目として紹介した。山下さんが13年間、パセリを栽培していることを知った参加者が「連作障害はあるか」と質問。山下さんは「ここ5~6年は病害で苦労はしている。しかし、えん麦やマリーゴールドを植えたり、JAに相談したりして対策をとっている」と話した。
同市から参加した原田則夫さん(53)は「種まきから栽培管理、収穫、出荷までの流れを聴くことができ、就農後の生活をイメージすることができた。直ぐにでも作付けできるよう、畑の整備に取りかかりたい」と前向きに語った。

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