小玉スイカ出荷始まる 糖度高く順調な仕上がり

JAあづみ
傷の有無などを確認するJA職員
傷の有無などを確認するJA職員

JAあづみは「あづみの月」のブランド名で販売する小玉スイカの出荷を始めた。29日、安曇野市堀金烏川のそ菜特産流通センターで出荷作業に汗を流した。本年は、日照不足で糖度が上がるか心配されたが適度な降雨とこのほどの好天により順調に生育している。
JA職員が傷の有無や荷造りなどを確認し、秀から優までの3等級を、玉の大きさで5階級に分けて、糖度11度以上の品だけを選別。この日は、27ケース(1ケース=規格によって異なるが約7キロ~12キロ)を関西方面に出荷した。
品種は皮が黒く果肉が黄色の「イエローBonBon」。JAは、10年前から小玉スイカの産地づくりを進め、大阪中央青果を通じて「あづみの月」のブランド名で販売している。植え付けから概ね2ヵ月ほどで収穫ができ、水稲育苗後のハウスを有効活用できる利点がある。
少人数世帯の増加や冷蔵庫にそのまま入る便利さから、市場からの評価は高い。
出荷ピークは8月上旬。2021年度の出荷計画は320ケース、販売額は132万円を予定している。
三郷地域営農センターの逸見守信係長は「過熟にならないよう計画的に収穫して欲しい。盆前の8月10日までに消費者に届けられるよう出荷作業を進めていく」と話した。

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