全量一等米出荷へ 管内5カ所で「籾摺調製技術者講習会」

JAあづみ
水分計を検査する担当者ら
水分計を検査する担当者ら

JAあづみは、8月20日までの4日間、管内5カ所で「籾摺調製技術者講習会」を開いた。
新型コロナウイルス感染拡大防止の為、昨年同様、地域ごとの開催を地区ごとの開催に変更。開催時間を分け、検温や消毒、マスク着用を呼び掛けるなど感染対策に万全を期して行われた。
18日、安曇野市豊科の安曇野スイス村サンモリッツで開かれた豊科会場には生産者約50人が参加。本格的な稲刈りの時期が近づくなか、長野米の自主統一規格や乾燥調製技術、適期収穫などを学んだ。生産者が持ち込んだ水分計をメーカー担当者が検定し、合格した水分計に検定証シールを貼った。
JA管内で最も多く作付けされている「コシヒカリ」は、5月から6月上旬の高温で活着・初期生育は良好だった。梅雨明け後の7月中旬からはほとんど雨が降らず、気温が高く推移したため、生育は例年より2日ほど早く進み順調。
また、松本農業農村支援センターの予測によると標高540メートルで5月15日に田植えをしたコシヒカリ(稚苗)の刈り取り開始日は、出穂以降の気温が平年並みの場合は9月11日、平年よりも2度高い場合は9月6日が目安だといい、適期収穫が求められる。
営農経済事業部米穀課の西牧宏課長代理は「胴割れ米などを防ぐため水管理の徹底をお願いしたい。全国有数の米どころとして一等米比率全国一位を奪還したい」と意気込んだ。
同JAは今年、生産者から約21万俵(1俵60キロ)の出荷予約を受けており、9月上旬には初検査が行われる予定だ。

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