りんご「サンつがる」選果開始 高品質なりんご例年の4倍でスタート

JAみなみ信州
選果が始まった赤く色付いた「サンつがる」
選果が始まった赤く色付いた「サンつがる」

JAみなみ信州は19日、下伊那郡松川町の同JA松川インター選果場で同JAりんごの主力品種「サンつがる」の選果を開始した。同選果場では山吹・市田・豊丘・喬木・松川・飯田地区で収穫されたおよそ18.6トンのりんごを選果し、中京・関西の市場へ出荷した。
今年のりんごの生育は春先の凍霜害などの影響も少なく、着果や肥大も順調に推移している。サンつがるもここ最近の低温でしっかり色が入り、玉伸びも良く糖度も13度前後と大きくて甘いりんごに仕上がっている。
収穫間際の低温で色付きが進んだことから初日としては例年のおよそ4倍の量が集まった。同JA営農部によると今年度のりんご全体の出荷量を1,635トン(前年比105.1%)、サンつがるについても580トン(前年比107.5%)を見込み、関東、中京、関西、九州へ出荷していく。
同JA営農部りんごチーフの今井悠哉主任は「どの地区のりんごも色付きがよく良い仕上がり。高品質で市場評価にも期待ができる。りんごのリレーが順調に進むようしっかりサポートしていく」と意気込みを語った。
りんご生産は、園地の老朽化や生産者の減少による生産量の減少が課題となっている。JAでは新しい栽培方法「高密植栽培」の導入を勧めており、5月と7月に検討会を開き、高密植の普及と技術向上を図っている。「高密植栽培」は今までの栽培方法に比べ、作業効率の向上や早期多収、品質が揃うなどのメリットがあり、今後もJAとして広く勧めていく。
JAみなみ信州では8月上旬から「シナノリップ」の選果を開始し、9月下旬から「秋映」、10月上旬から「シナノスイート」、10月中旬から「シナノゴールド」、10月下旬から「王林」、今年初となる「ぐんま名月」、11月中旬から主力品種「サンふじ」が12月中旬までとりんごの出荷リレーが続く。

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