茅野市のJA信州諏訪茅野中央支所は7月、同市の公立保育園5カ所で花育活動「たねダンゴをつくろう!」を行った。牛山洋一郎支所長ら同支所職員が、延べ152人の園児と一緒に"たねダンゴ"をつくり、プランターに植え付けた。秋ごろの開花まで、皆で生長を見守っていく。
"たねダンゴ"は、花の種をつけた泥だんごのこと。1つのたねダンゴから複数の芽が出て、花束のように花を咲かせる。同市のJAファーム茅野店の園芸担当職員から「小さな子どもからお年寄りまで、誰もが楽しくできる新しい種まき方法として注目されている」と紹介された同支所職員が初めて企画した。
ちの保育園では19日、年中・年長の園児60人が参加して行った。園児はまず、水を含ませた園芸用の黒土をていねいにまるめ、泥だんごをピンポン玉くらいの大きさでつくるところからスタート。コスモス、マリーゴールド、百日草など色とりどりの花の種を入れた紙皿のなかで泥だんごを転がすと、10~15粒ほどの種がついた"たねダンゴ"ができあがった。
プランターに4個ずつ植え付け、軽く土をかぶせて完成。同支所の植松香織主任が「たねダンゴがお花を咲かせるために必要なのは何かな?」と聞くと、園児は元気よく「お水!」と回答。じょうろを使って、たっぷりと水やりも行った。
年中の女の子(5)は「泥だんごにいっぱい種をつけるのが楽しかった。きれいなお花が咲くといいな」と笑顔を見せた。
牛山支所長は「子どもたちに、楽しく土に触れる経験をしてもらえてよかった。自分たちで植えた花がどのように育つかを学んでもらえればうれしく思う」と話していた。
たねダンゴ®は(公社)日本家庭園芸普及協会の登録商標です。